パリのリトグラフ工房IDEM(イデム)。

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カテゴリ:作家/作品( 6 )

JUN INOUE 続き

さて、前回のお話、アーティストの井上純くん。

いつか一緒に仕事をしたいなと、いつかパリに来てねとずっと言っていた私。
いつか必ず行くよと言っていた彼。
こんなにも早く実現するなんて。

今年の夏6月30日、パリはメンズの2013S/Sファッションウィーク真っ盛り。
パリ某所でミハラヤスヒロさんのショーが開催されました。

そのショーでコラボレーション、ライブペインティングをすることになったと聞いた時は本当に本当に嬉しく、待ちわびていたこの日。
自分が初めて買った作品、その作家がしかもミハラヤスヒロさんとコラボレーションすることになるなんて!!

ショーは始まりライブペインティングが進む。
久しぶりに見る井上純のライブペインティング。

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photo:JUN INOUE@YASUHIRO MIHARA 2013S/S, 筆者撮影

ショーが進み、黒一色の世界に赤が入ったところでまさかまさか…

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photo:JUN INOUE@YASUHIRO MIHARA 2013S/S, 筆者撮影

服にまで彼の作品がプリントされている。

最後に井上純くんとミハラヤスヒロさんが一緒にでてきた時には涙が溢れ出ました。
友人で、大好きな作家が目の前で一つのステージを完成させた。
ただただ嬉しかったです。

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これはライブペインティングが終わったあと。
これが10分そこらで描かれました。




よかったーよかったー。

と、せっかくのパリ。
ここで終わらせたくないのが正直な気持ち。
そしてもちろんこの工房へ。


そしたらそしたら!!
オーナーが彼の作品を気に入って作品を作っていいと言ってくれました!!!感激!!
こんな場所に急に来て、日本では見たこともないような石版で制作。
作家冥利に尽きますよね。
純くん、かなり喜んでくれました。

で制作。

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photo:制作風景@IDEM工房

出来上がった原画はすぐに職人の手で版にされます。
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photo:版にする工程

で、ピカソもミロもシャガールも作ってきたこのプレス機に乗せられます。
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そして出来たのがこの作品です。
うーん、嬉しいっっ♪

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photo:JUN INOUEリトグラフ作品、工房にて撮影

この作品はIDEMのサイトでも紹介されています。
http://idemparis.com/jp/index.php/edhisyon/jun-inoue/

次はカラー作品も作ってほしいなと思います。



最後に、

彼のプロフィールにこう書いてあります。

"日本特有の繊細な精神性をアブストラクトな線で描き、独特な「間」を作品の中に生み出し、
モダンなセンスと伝統的なスピリッツが混ざり合うように、絶妙な感覚が見る者の意識を刺激する。 "

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photo:JUN INOUEサイトより作品を引用

少し難しいんだけど、これは彼が言ってた言葉を聞くとしっくり。

"欧米の文化が混ざっている社会が当たり前の自分たちがいて、伝統を守ろうとする流れも大きい。そんな世代に生まれた自分たちだからこそ、生み出せるものがあるんだと思うだよね"

描く部分を大切にする欧米的文化と、余白を尊重する日本文化のその両方を、そして黒を愛しながら色彩にも挑戦する。
そんな彼らしい挑戦。
これからも応援していきたいです。

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photo:JUN INOUEサイトより作品を引用

みなさんも彼の活動、ぜひチェックしてみてくださいね。


*追記*
今週土曜日、10月27日に東京青山のMIHARAYASUHIROにてJUN INOUEのライブペインティングが開催されるそうです。
第六回青参道アートフェア:http://aosando.com/aosando-art-fair/178-2
ここではミハラヤスヒロさんとの限定コラボレート商品も販売されるとか。
お近くの方はぜひぜひお立ち寄り下さい。
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by idemparis | 2012-10-24 21:33 | 作家/作品

JUN INOUE - 私がコレクターになった日 -

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photo:JUN INOUE@YASUHIRO MIHARA 2013S/S, 筆者撮影

私は多摩美術大学卒なんですが、一つ上の学年に井上純くんという先輩がいました。
私のいた科では2、3年生が合同クラスだったので、大学二年生の時に井上純くんとは同じクラスでした。

当時担任だったのはヲノサトルさん。
(ヲノさん、wikiに飛ばしてごめんなさい。)
当時のヲノさんの言葉は今でも私の軸の一つとなっています。

"ものを生み出す時に必要なことはルールを守りつつ、いかにルールから外れたことをやるかだ。
でもそれが出来るのはもっともルールを知っている人間だよ"

そのクラスは映像と音楽とパフォーマンスを総合的に学ぶクラスで、その学年の最終課題がそれらを駆使して作る作品でした。
多くの生徒が映像と音楽とパフォーマンスを組み合わせ、少しでもインパクトのある面白いものを作ろうとする中、井上純くんの作品は異質でした。

真っ暗闇にストロボと声。それだけ。

周りがどれだけの要素を盛り込むかを考える中、彼はあっさりとそれらの殆どを削ぎ落としたんです。
それは10年近く経った今、どの作品よりも強く私の頭に焼き付いています。



と、前置きが長くなってしまいましたが、そんな井上純くんも今はプロのアーティスト。
私は学生の頃から彼の制作に興味があり、帰国のタイミングさえ合えば展覧会に足を運んでいました。

これは今年2月、渋谷のギャラリーCOMMONさんでの展示の様子。
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photo:彼の描くこのディティールがかなり好き。

ずーっと欲しくてほしくて。
ついに購入。
私のコレクション第一号。
私をコレクターの魅惑の世界へと誘った彼の作品。
これがそのとき購入した3点のうちの一点。

どんー。
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photo:井上純作品、工房にて撮影


作品を買うってなんて嬉しいんだろう。
作家のパワーが込められていて、そのバックにはたくさんのコンセプトや背景があって、展覧会で飾られたり、色んな人が眺めたものが今ここにある。
作家が成長すればするほど、これが今ここにあることが本当に嬉しい。


早くお家に飾りたいです。


そんな大好きな作家、井上純がパリに来ることとなりました!!
冒頭の写真、ミハラヤスヒロさんのファッションショーに出演することに。
それはまた次回。
明日アップ出来れば、と思ってます。



そんな彼の活動はこちらで。

JUN INOUEサイト

制作風景はこちらで。




次に続く...
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by idemparis | 2012-10-07 23:57 | 作家/作品

追記: 楽園のカンヴァス - 原田マハさん 著 -

以前お話しした原田マハさん著作の「楽園のカンヴァス」

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この本が今年の山本周五郎賞を受賞されました。
そして現在、直木賞候補としてノミネートされています。

ご紹介したときはこんなことになるなんて考えてもおらず、
というより評価云々でなく、ただただ読んでもらいたい一冊でした。
それでもこの結果はとっても嬉しく、一人でも多くの方に手に取ってもらえればいいなと思います。

この本の中に出て来る言葉、

"アートを理解する、ということは、この世界を理解する、と言うこと。
アートを愛する、ということは、この世界を愛する、ということ。"

ですが、前回のブログを書いてから3ヶ月。
たった三ヶ月ですが、この意味が少しずつ分かってきています。
それはきっと、この本に出会ってこの言葉を意識するようになったから。
それくらい、私にとって大切な本になっています。


このブログを読んでくださる皆さんにもぜひ、手に取ってもらえれば嬉しいです。

追伸
工房では、今日はこんな色をプリント。
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素敵な色。
手で作るここでの色は、どれも世界で一色だけ。
だから素敵な色に出会うと、せめてカメラにだけは収めておきたいと思っています。
この色を使ったリトグラフも、出来上がったらここでご紹介しますね。

さて、リンチ展物語の続きを書きたいと思います。
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by idemparis | 2012-07-09 21:04 | 作家/作品

楽園のカンヴァス - 原田マハさん 著 -

マハさんに出会ったのは昨年、パリではもうすっかり夏が過ぎ去った9月終わりのことでした。
その数日前、眩しいほどに美しい友人、伊藤ハンスさんから連絡がありました。

"アトリエを見せたい、あきちゃんに紹介したい人がいるんです。"
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小説家で、もともと美術関係のキュレーターをされていた方とのこと。
説明はそれだけだったけど、私がその人となりの美しさに一目惚れをしたハンスさんの紹介だったからか、少し緊張からそわそわしながらもお会いするのがとても楽しみだったのを覚えています。

もう半年以上前なのに、お二人が入り口から入って挨拶をして、どうやって工房を見せたか、どんな会話をしたか、どんな服を着ていたか、はっきりと覚えています。
忘れっぽい性格なのにも関わらず、不思議とその後大好きになる人たちとの出会いはよく覚えているんです。
そしてこのアトリエにとっても感動して、とっても楽しんで頂いていたのもとっても印象的。
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その方は原田マハさん。

「カフーを待ちわびて」
「ランウェイ☆ビート」

など、映画化もされているようで、その作品を知っている人も多いかもしれません。
さらには森美術館立ち上げに深く関わり、かのMoMA(ニューヨーク近代美術館)でもキュレーターとしていらっしゃたようで、素晴らしい経験をお持ち。
(マハさんがどんな方なのかは後から知りましたが…。)

初めてお会いした時、マハさんに言われました。

"本当にこの工房が大好きなのね。それがすごく伝わってくる。"

って。
そして、

"あなたは大丈夫。とってもキラキラしていて素敵だから。"

って。
すーっごく嬉しかったその言葉は、少し元気がなくなったときの私のパワーの源の一つになりました。
そんなこと、初めて会った人になかなか伝えるのって難しいと思いませんか?
私もそんなマハさんの素敵なところ、見習いたいと思っています。
直接お会いしたことはまだ二回しかありません。
でもまた会いたいなぁ、と心からそう思わせてくれる人です。

前置きが長くなりましたが、小説家としてキュレーターとしてたくさんの経験と知識を持ったマハさんが新しい小説を出しました。

"楽園のカンヴァス"
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(原田マハ著、2012年、新潮社)

マハさんが自分の経験と知識をもとに初めて書いた美術の分野をテーマにした小説。
”これはぜひ読んでほしいの。”
そう言うマハさんの、きっと挑戦的だけど確信的な、メッセージと自分自身の想いが詰まった一冊。
アートミステリーと分類されているけど、カテゴライズせず"読んでみてほしい"、そう言いたい本です。

この本を読んで、私はマハさんがより大好きになりました。
そして、自分の仕事がもっと好きになりました。
でも、自分はまだまだだなーなんても思っちゃったりしました。

この小説の中に一つの文章が出てきます。

"アートを理解する、ということは、この世界を理解する、と言うこと。
アートを愛する、ということは、この世界を愛する、ということ。"

この意味を理解してください、とは言いません。
実際、私もまだここまで思えていません。
でも、アートって、一人の夢や強い想い、自然や愛情や恋、そして欲や権力やお金や社会状況や、戦争や宗教、宇宙や過去も今も未来もぜーんぶ含んでいます。
私を含め、その面白さに魅了されている人たちの中身を覗くことができる一冊。


"アートを理解する、ということは、この世界を理解する、と言うこと。
アートを愛する、ということは、この世界を愛する、ということ。"

何故こんなことが言えるのか。
その世界のヒントが隠されています。
共感は出来なくてもいいので、こんな面白い世界もあるんだなーと読んでほしいです。


以前も出会いについて書きましたが、この工房にはこんな素敵な出会いがたくさん詰まっています。

photo:ここでの出会いと笑顔。
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追伸
マハさんは漫画家である私の叔母の漫画を読んでくださってたとのこと。
"口の中が♡なのよね"(漫画内の登場人物に関する)
と言っていました。
こんなご縁も面白く、色んな人が私に縁を運んできてくれてるんだなぁと、また自分のいる環境に嬉しくなります。


今もまた、プレス機の回る音をBGMにブログをアップするところです。
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by idemparis | 2012-04-06 19:06 | 作家/作品

JR 追記

先日、お使いで額装屋さんに行きました。
そこはJRのオフィスの目と鼻の先。

"ふふ。寄っちゃおー♪"

と思った私。
ちゃっかりこんなのもらってきました♪

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m&mチョコ、JRバーション♡
ちょっと食べて、もったいなくてとってます。
かわいい。
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by idemparis | 2011-12-15 01:41 | 作家/作品

JR

今回は私が大好きな人のお話。
出逢えたことを本当に誇りに思える人。

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彼の話をせずに私のブログも先へは進めないと思いました。
ついに手を出してみます、彼のこと。

名前は"JR"。
フランス人アーティストです。
1983年生まれでまだ28才。
"JR"と聞いて、殆どの方がJR東日本、JR西日本などの"Japan Railways"を思い出すのではないでしょうか。
でも恐らく5年後は世界中の多くの人たちが"JR=アーティスト"を思うだろうほど。
飛ぶ鳥落とす勢いです。

あまりに色んな分野を飛び越えて活動してるゆえ、一言で表現しにくい。
とりあえず"フォトグラファー"です。
ほら。
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そして"ストリートアーティスト"です。
ほら。
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ちなみにこれらは合成ではありません。

フォトグラファー、ストリートアーティストと言っても、カテゴリーの枠を大きく越えているため、それらではなんだかしっくりこない。
とりあえず先入観なしに彼の作品の写真を見てみてください。

続きを見る...
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by idemparis | 2011-12-08 03:24 | 作家/作品