パリのリトグラフ工房IDEM(イデム)。

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David Lynch展@ヒカリエ 開催の裏側!! の続き

いよいよ始まります!
David Lynch展@ヒカリエ

昨日のお話でとうとう出来たDavid Lynchリトグラフ専用和紙!
そのお話の完結編です。

そんなこんなで出来た和紙

その違い、ドアップで見てみてください!!
2007年と2009年の作品は前の紙。
2012年の作品が今回新たに作った紙です。


どんっ。

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photo:2007年作品接写

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photo:2009年作品接写

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photo:2012年作品接写


…て、わかりにくい...。
分かりますか?違い...。
写真だと全然伝わらない。
か、かなしい…。涙

でも実物は驚くほどに違います。
オーナーも職人も、リンチさんご本人も大満足の結果が出るほど。
今までは出なかったところまで細かい表現が出ます。

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photo:職人と森木さんが以前の紙と特注の紙を比べているところ

というわけなので、よかったら実物を見に行ってください、ヒカリエ、リンチ展。
(すいません…涙)
職人さんの手でリトグラフのためにと想いを込めて作られた紙、本当に素敵なんです。
出来ることならパリの工房に来てその違いを見て、触ってほしい!
(注:ヒカリエでは触ることは出来ません。)

もちろん紙の好みは分かれるかもしれません。
もしかしたら今までの紙の方が好きな方もいらっしゃるかも。
2007年のタッチはダイナミックで、黒も強くパワフルさに溢れています。

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« Woman with Dream », 2007 courtesy Item Editions

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« Hello, Good Bye », 2007courtesy Item Editions
photo:パワフルさに溢れる2007年シリーズ

確かにそれらシリーズには以前の紙がマッチしているかとも思います。

でも今はリトグラフ職人が驚くほどに繊細なタッチで石版の上に描かれるリンチさんには、今回新しく作った紙は本当にぴったりです!
リンチさんの作品に合った紙を作って頂けたことは確か。

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« Sputnik Tower Building» courtesy Item Editions
photo:作った紙にプリントした2012年シリーズ


すごくすごくすごーくかなり嬉しいです。


そのリトグラフ専用の和紙を作ってくださる職人さんに行き着くことは、きっと簡単ではなかっただろうと思います。
この工房としてのオーナーの意見、そして職人の意見、そして何より作品とリンチさんのためにいい紙を!
申し訳ないほどにこちらからの注文も多く、恥ずかしいほどに和紙について無知な私は、色々と森木さん職人さんを困らせはしなかったかなと思っています。
この場を借りて改めてお礼をお伝えしたいと思います。


リンチさんの作風が好きな方、リトグラフに興味がある方、この和紙を見てみたい方。
どれか一つでも当てはまったらやっぱり足を運んでほしい。
この一ヶ月弱を逃したら、次はいつ日本で見てもらえるか分かりません。


将来の日本和紙を担うであろう和紙職人さん、和紙に対する想いは人一倍強い森木ご夫妻、リトグラフとこの工房を未来へ繋ぐここのオーナー、いつも笑顔で"Fantastic"と言うDavid Lynchさん、そして人生をリトグラフに懸ける工房の職人たち、リンチの世界を日本で見せたいとこの機会を作ってくださった小山登美夫さん始めギャラリーの方々。
たくさんの人の手を渡り、日本で生まれた和紙がパリでリトグラフとなり、今回日本に帰りました。
この機会にぜひ、これらの作品を手に取って頂ければ嬉しいです。

最後に、出来立ての和紙をパリまで持ってきてくださった森木ご夫妻とLynchさん。
丁度制作に来られていたリンチさんご本人もとっても喜んでくださいました。
こうやって人の輪が繋がり、いいものが生まれ、笑顔が生まれ、その笑顔がまた人を繋いでいければいいなと思います。

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photo:David Lynchさんと森木ペーパー森木ご夫妻




最近工房の様子をお伝えしていませんが、こんなカラフルなJean-Michel Alberolaの新作シリーズを作っているところです。
これは4月にリニューアルオープンし、ヨーロッパ最大の現代アート展示会場となったパレ・ド・トーキョー内にある会議室の壁シリーズです。
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photo:パレ・ド・トーキョー内会議室

お陰で工房がとってもカラフルになっています。

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photo:今日の工房の様子


あ、もちろんヒカリエの会期を逃されても、ここにはいつもDavid LYNCHリトグラフシリーズが全作品揃っています。
パリにお住まいの方、パリに来られる方はぜひ工房、ギャラリーに来てください。
お待ちしています◎
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by idemparis | 2012-06-27 01:54 | 展覧会

David Lynch展@ヒカリエ 開催の裏側!! の続き

さてさて今頃日本の梅雨の湿気具合にびっくりしているだろうリ
トグラフの和紙たち

お話の続きです。


偶然工房に眠っていた和紙。
これに印刷してみる?って、第一作目を印刷したのが始まり。

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photo:第一作目« Insect and Woman »courtesy Item Editions

"石の上に描く"という行為をとっても気に入ってくださったリンチさんに、オーナーは大きな石を出しました。

"もっと大きな石に自由に描いたらいいじゃないか。"

それがこの作品。
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photo:第二作目« Insect by House with Woman »courtesy Item Editions

そこからすでに5年。
この工房を第二のホームだと言ってくれるほど、ここをだーい好きでいてくれています。
そしてパリに来る度にたくさんの作品を描く。
数えればすでに150点を越えています。
いつしかリンチさんが来る度に大量の和紙を発注することとなっていました。


よりいい形でいいものを生み出したい。
そう考えるここのオーナー、パトリス・フォレストはその時はまだここで働いていなかった私に頼みました。


"日本から直接紙を頼めないだろうか。出来るなら職人に直接会って作ってほしい。"


それが2009年のこと。
どれだけの和紙会社のホームページを見たことか。
でも、うちのような需要はほとんどないのか、自力で見つけることは出来ず。
それでも時間がかかった末にようやく辿り着いたのが森木ペーパーさんでした。

"とっても信用の出来る方だから"

と紹介してくださったのは、同業者の方。
その言葉は、何よりも私の背中を押す言葉。

"森木さんにお願いしてみよう。"

そう思ったけど、その時はまだ、今のような関係が生まれるとは思っていませんでした。
そしてそこから3年がたった今、森木さんはこの工房にとってなくてはならない人となっています。

森木さんは1925年に創業された輸出を中心とした和紙の専門商社の三代目。
欧米を中心に現在25カ国で和紙を紹介されています。
リンチさんが和紙にプリントすることになったのは間違いなく森木さん、もしくは森木さんのお父さまのお陰なのです。
和紙への想いは人一倍強く、良心的で素晴らしいお仕事をされる心から信頼出来る方。

お付き合いをさせて頂いていた当初から、いつかリンチさんのリトグラフのために最も適した紙を作りたいと相談させて頂いていました。
それは決して簡単なことではなく、それから二年以上が経っていました。
そしてそして!!今年の二月、森木さんのお陰でやっとやっと職人さんに出会うことができたのです!
待ちに待ったこの機会。さっそく打ち合わせも兼ね、工房を見学させてもらいました。


工房では素材の違いや工程を教えて頂き、
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photo:材料の自家栽培もされているようで、刈り取った後でしたがこう言うものだと見せてもらいました。

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photo:和紙の材料となる楮など…

実際に作ってらっしゃる場面も見せてもらう。
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photo:紙をすいている風景

ふむふむ。

で......

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photo:出来立ての紙

出来立ての紙ってーーー!!
こんなにもふわっふわでキレイ!!
ひんやり赤ちゃんほっぺな石版と相性がいいのを感じるほど!!

そして一枚一枚丁寧に乾かされます。
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photo:乾かすのも全て手作業

職人の手仕事って共通するんですね。
仕事は違えど、うちのリトグラフ工房の仕事と重なります。

そして遂に遂に!!
David Lynchさんのリトグラフ専用の紙が出来上がりました!!!

と、言うところですいません、長くなったので次に続きます。
次回はその紙の違いをじーっくり見てもらいたいと思います!

ふ〜。
思い余ってか、今日はやけにテンションの高い記事となりました。
ヒカリエでの展示まであと二日。
一番わくわくしているのは私かもしれません。
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by idemparis | 2012-06-26 01:37 | 展覧会

David Lynch展@ヒカリエ 開催の裏側!!

今日は展覧会開催の裏側のお話をしたいと思います。
その中でもリンチさんの作品に使われている紙のお話。
書いていたらとっても長くなってしまったので、2,3回に分けてお話ししたいと思います。
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photo:ギャラリーItem Editions@Parisでの展示風景

リンチさんが初めて来られたのは今から5年前、2007年のことでした。
その時の感動をこう語ってくださっています。

"私はこの素晴らしい場所に足を踏み入れ、そして彼らのお陰でここでの制作の機会を得ることができた。全てがまるで夢のよう。そして新しいリトグラフという世界と石版のマジックに足を踏み入れたのである。(Idemサイトより引用)"

それも、それまで一度もリトグラフを作ったことなかったリンチさんにオーナーが

"やってみる?"

と言ったのが始まり。
これがその初めてリンチさんが石版に触ったときの作品です。
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photo:« Insect and Woman »,2007 courtesy Item Editions

それからの作品は既に150点を超えています。
それは私がここに入る前の話ですが、何のご縁なのか一作目からリンチさんは日本の和紙に作品をプリントされています。

『David LYNCH×和紙』

なんて想像出来ますか?
私は出来ません。
でもそれらがなんともしっくり、本当に新たな美しさを生み出したのです。
それがこのリトグラフのシリーズ。
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photo:4月にプリントされたばかりの2012年シリーズ,courtesy Item Editions

"どうしてDavid LYNCHに和紙なの?"

オーナーに尋ねてみました。
聞かせてくれたのは何とも不思議なご縁の話。


彼がこの工房を受け継いだのは1997年のこと。
その時彼は会社も、仕事も、プレス機も、石版も、職人も、技術もぜーんぶ受け継ぎました。
そこらへんに置いてある材料もストックも、いつからあるか分からないいたずら書きも、ここに住むネズミたちまで(!)、前オーナーのムルローさんが置いていったものは全部。
そしてその中にあったのが65.5 x 49.5 cmの手漉き和紙でした。
偶然にも。

実はリトグラフに和紙を使うことは過去にもいくつも例があります。
過去にもこんな作品たちが作られていますし、水彩絵の具や墨と違ってリトグラフのインクは紙にあまりしみ込んでいかないため発色もいいのです。
そして和紙と言うと高級で繊細、品のいいイメージもあり、ヨーロッパの方からしてもとっても美しい紙。
好んで使う作家さんも少なくありません。
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photo:Jean-Michel ALBEROLA, « Iablonoi », 1992,courtesy Item Editions, 和紙にリトグラフプリント

そんなこんなで、ぽつり、と長い間眠っていた和紙にスポットが当たりました。
いつもオーナーが"偶然ではないよ"というけれど、今思うとそれは本当に偶然じゃなかったんだろうなぁ。
だってここに日本人の私が勤めることになり、そのリトグラフたちが初めてアジアを旅するのが日本で…。

6月27日から渋谷ヒカリエ8階、小山登美夫さんのギャラリーでこのリトグラフたちを含む展覧会が始まります。
作品たちはちゃーんと飛行機にみんなで並んで乗って、日本に到着しました。
もともと日本で生まれた紙たち。
今頃は故郷の湿気具合に

"そういえばこんなだったー!!"

と私と同じようにびっくりしていることだと思います。
そんなふうに想像すると愛着がどんどん湧いてきます。
ほんとかわいい大事な仲間たちです。
会期は7月23日まで。
ぜひ足を運んでみてください。

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photo:工房にて、制作風景

お話はまた明日に続きます...
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by idemparis | 2012-06-21 01:58 | 展覧会

エルメス×杉本博司展@アートバーゼル

先週末は世界最大のアートフェアー、"Art Basel"に行ってきました!!!
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photo:メイン会場正面

私は今年で三度目ですが、本当に刺激的で感動的な幸せ空間です。
膨大な量が世界中から集まり、見応えバツグンのこの会場はパラダイス!
パリに戻ってきた今も

"はぁ〜♡"

と酔いしれてしまうほどに。

作品、作家、ギャラリー、コレクター、キュレーターや学芸員、評論家と、小さな美しい町バーゼルに集います。
規模は年々拡大し、本家のアートバーゼルから若手ギャラリーや作家に注目するサテライトのフェアー、美術館も合わせて展覧会をオープンさせたりと街全体がショー会場になります。

アートバーゼルについて書くには、余りに情報量が多すぎてまだ頭を整理出来ていないので、とりあえず小さな展覧会から紹介してみます。

"Hermès collaborate with Hiroshi Sugimoto"

会場は、古い建物にヘルツォーク&ド・ムーロンがリノベーションを施した、建築を見に行くにも興味深いMuseum der Kulturen
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photo:美術館の外観(二枚目の写真の上部分がヘルツォーク増築部分)

本来はここは"民族"というものをテーマに掘り下げて紹介する美術館らしく、儀式に使われた装飾品やそれらにちなんだ作品が飾ってありました。
その二階のスペースがこの企画の展覧会場。

民族がテーマの土や石を素材とした作品を通り抜けた先に、まるで正反対の真っ白で無機質な空間が現れます。
そこに展示されているのが杉本博司さんの作品をモチーフとしたエルメスのスカーフ、
"カレ(Carré)"。
会場は撮影可能とのことです。

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photo:会場風景

真ん中にはクリスタルのオベリスクが立っているのですが、もともとオベリスクは太陽ととても深い関係にあります。
たとえば、出来る影が日時計の役割を果たしていたり、先が四角錐になっていて太陽の光を一身に受ける存在として崇められたり。
エジプトで古くに作られ、オベリスクは太陽神を象徴するもの。
もちろん制作されて時代背景や文化もあってか、本来は殆どが石で作られています。
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それがクリスタルで作られるとどうなるのか。
本来、上部を金属で作って太陽光を集めて反射することで神を象徴するものとされていたものが、クリスタルだと光が通った時に乱反射を起こしてしまうんです。
プリズムってやつです。
ほら。
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こうやって光の屈折や乱反射が起こります。
光を集め、乱反射させて分散したり錯覚を起こさせたりします。

"この世の何が正しいのか、太陽の光すら乱反射している"

と、美しい見た目とは裏腹に、まるで難問を問いかけているようです。

オベリスクの意味や歴史を、"写真家(光を切り取る作業が作品となる)"が拾い、再構築する。
写真家の作品だからこそ、という面白さがここにあると思います。

とりあえず見るだけでもキレイなものなので、機会があればぜひ見てほしい展覧会の一つ。
しかもエルメスですから、ただファッションとして興味を持つのもいいと思います。
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photo:スカーフとしても飾ってあります。

きれいだー...

この企画のもう一つの見応えは、こうやって最上級のクオリティを追求し信念を持つ人たちが一緒にものを作ることで、また新たなものが生まれるってところ。
売ること、宣伝を目的としたコラボレーションも多々ありますが、これは間違いなくそれとは一線を画したもの。
結局、欲しいな〜(買えないけど)なんて思ってる自分はいるんですが、手に取らずとも見ているだけで美しいって言えるこの作品。
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ちなみにですね、ギャラリー小柳さんを始め、アートバーゼル内では各所で杉本さんの作品を目にしました。
この会場に飾られるってことだけで、とても難しく名誉とも言えること。
杉本さんの世界での評価の大きさを物語っています。
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photo:隣の作品はアレクサンダー・カルダー

エルメスとコラボをした作品もありました。
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この作品は40万ドルで売れたとか!
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photo:ギャラリー小柳@Art Basel

"すごー。"

って、かんじですね。

それにしても、日本文化が受け継いできた美意識を背景に制作する、杉本博司さんのような作家さんが、こうやって世界で評価されていることは、同じ文化を共有する日本人としてはとても嬉しいなーと思います。


と、なんだか日本が恋しくなってきたところで。

日本は台風が東日本を横断中とのこと。
どうぞお気をつけてください。


続く...
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by idemparis | 2012-06-20 01:59 | 展覧会

今日のリトグラフ:Ed Koren

Ed KORENさんの心温まる一枚。
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courtesy Item Editions

タイトル:La Petite Reine
制作年:2012年
サイズ: 65 x 50cm
版数: 50ex
価格: 500ユーロ

Edさん、御年77才!
アーティストで、絵本作家で、イラストレーターです。
ニューヨーク生まれ、ニューヨーク育ちと生粋のニューヨーカー!
接してみて、生粋のニューヨーカーな感じをひしひしと感じた私です。

例えば、毎日工房に自転車で来ます。
あ、ママチャリみたいなのじゃなくて、スポーツのようなスタイルでヘルメット被って、リュックに道具を入れてさわやかに現れます。
セントラルパークを横切って今日も来たんだなーなんて思っちゃうほどのさわやかさ。

そして大量のコーヒー。
エドさんの滞在中、工房のコーヒー豆があっという間になくなっていきました。
それに気づかなくて減るスピードの速さに不思議に思っていたら、職人たちが

"エドがすごーくたくさんコーヒーを飲む(怒&笑)"

と言っていました。ぷぷ。
自転車に乗って移動し、コーヒーをたくさん飲むのは私の勝手なニューヨーカーに対するイメージなのですが、NY大好きな私からするととっても素敵な存在。

そんなエドさん、ただただ生粋のニューヨーカーってだけじゃないんです。
なんとエドさん、50年に渡ってNYを代表する雑誌"The New Yorker"にずーっとイラストを描き続けている方!!

わわわ。って感じです。

というのも、うちの母が私が生まれる以前よりずっと購読している雑誌、それがThe New Yorker。(あ、英語は読めないんですけれども。)

"もうやめるかしら…"

と取り続けながらも、そう母が言うほど山になって家にあります。
だから私にとってこの雑誌はとっても身近だけどすごく遠くにあるもの。

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The New Yorker"
photo:1925年2月21日第一号

これは1925年創刊のとっても歴史があるアメリカの雑誌です。
主にニューヨークの文化やイベントをエッセイや批評評論を交えながら紹介しています。
そこに風刺画などの面白可笑しくとっても素敵な挿絵がたくさん載っているのも世界中にファンを持つ理由の一つ。
そして何よりも素敵なのが毎号とっても素敵な表紙!

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このあたりなんかかなり好みです。

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フランス人が大好き、私も大好きなプチ・ニコラの作者Sampéもここの常連。

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もうにやけてしまうほどにかわいいですね。


そんなイラストが大人気のThe New Yorkerは、もう何冊もイラスト集を出しています。

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ちなみに、母がずーっと仕事で使っているダイアリーはここのもの。
見開き一ページが一週間で、そこには必ず一つ二つのイラストが載っています。
本当に文化が凝縮された素敵な雑誌。

調べたら、エドさんが描いた作品もたーくさんでてきました。

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表紙だけじゃなく、中の挿絵もすごく素敵!!


と、前置きが長くなりましたが、そんな素敵なニューヨークの風とパリの歴史が混ざったのがこのリトグラフ作品です。

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courtesy Item Editions

これらは5枚+表紙のセットにもなっています。

ニューヨークとパリの文化コラボレーション。
そんな作品が生まれちゃいました。
もしかしたらいつかこの中の一枚がThe New Yorkerの表紙になるかもしれません。
個人的には、これからたくさんの文化を見て吸収していくだろうお子さんたちのお部屋に飾ってほしい作品です。

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photo:製作中のエドさん(右)と職人
エドさんがツノのある生き物を描いてたので、いたずら好きの職人たちが工房にあるツノを出して並べていましたー。

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photo:とっても素敵なお人柄のエドさんはみんなとすっかり仲良しに。お昼にみんなでワインです。


続く...
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by idemparis | 2012-06-14 07:02 | 今日のリトグラフ

David LYNCH展 in Japan!!

今日は朗報。
日本での情報で既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ついについに日本でのDavid LYNCHさんのリトグラフを含む展覧会が開催されることとなりました。

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courtesy Item Editions
わーいわーいわーい。

すごーくすごーくものすごーく嬉しいです。
数年前からいつか日本で見せることができればと考えていました。
一年ちょっと前から動き始めました。
でもなかなかすんなりはいかず。
それをやっと叶えられます。
というか、叶えてくれます、あの小山登美夫さんが。

開催期間は6月27日から7月23日。
場所は先月オープンしたばかりの渋谷ヒカリエ8階、小山登美夫ギャラリーです。

今回発表される作品は日本はもちろん、アジアでも一度も発表されたことがないものばかり。
フランスを始めヨーロッパでとても人気のシリーズです。
特に2012年の最新作は先月リンチさんが来られた際に作られたもので、ここ以外ではまだパリですら発表されたことのないもの。
完全未発表作品です。
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photo:工房にて、製作中のリンチさん

それら新作が間に合うかも分からなかったし、日本がその作品初お披露目の場になるなんて考えていませんでした。
選んでくださった小山さんには本当に感謝ですし、それよりもさすがの目の付けどころと言いますか、本当にすごい方だと改めて思います。

それらリトグラフに加え、オリジナル作品も多数展示される予定です。
リンチさんは映画監督として有名ですが、学生時代から画家になりたくてずーっと絵を描き続けていました。
2007年にパリのカルティエ財団がアーティストとしての作品を一挙に公開してからは、作家としての才能を大きく評価されて世界各国で発表されることとなりました。
彼の頭の中にある世界が映画や音楽、写真や絵画を通して外に出てきます。
私達はその世界のほんの一部を彼の作品から覗くことができます。
だから、デヴィッド・リンチの世界観のファンの方にはぜひとも見てほしい。

少し前までギャラリーにこんな作品がありました。

前にもお話ししましたが、これは彫刻作品。
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私はこの靴をリンチさんの世界のシンデレラが落としていった片方だと思っています。

リンチさんが描いたキャンバス生地でクリスチャンルブタンさんが作ったもの。
ちゃんと真っ赤な靴底です。

今これはパリのサンジェルマンデプレ界隈にあるルテシア(Hotel Lutetia)というホテルに飾ってあります。
ルテシアにはDavid Lynchスイートルームなるものがあり、ここはリンチさんの作品で溢れています。
YouTubeにも公式の動画がUPされていました。



今回渋谷ヒカリエで発表される作品は、この彫刻こそないもののこのシリーズも含んでいます。そして2007年から2009年のリトグラフ作品を全て掲載しているカタログも数量限定で置かれる予定です。
ぜひぜひ足を伸ばして見に行ってほしい展覧会。

この工房から生まれた、私の大好きな作品たちを日本で見てほしいです。
私も、この展覧会の最終日には間に合うように日本に帰る予定です。
結構わくわくしています。
いつもここで見ている作品たちだけど、パリとは違う渋谷の喧噪の中で見る作品たちはまた違ったように見えると思います。

いつもこのブログで小さい写真しか見せれないけれど、やっと実物を日本にお届け。
私の大好きな石版の表情も見てほしいです。
リンチさんの作品が好きじゃない方も、作品が分からないくらいに思いっきり近寄ってこの石版のテクスチャーを見てみてください!

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photo:石版に描かれた作品。(印刷前)

もしタイミングが合えば、最終日辺りに会場でお会いしましょう。


渋谷ヒカリエ小山登美夫ギャラリー
http://www.hikarie8.com/artgallery/2012/04/post-1.shtml
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by idemparis | 2012-06-01 02:32 | 展覧会