パリのリトグラフ工房IDEM(イデム)。

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港千尋 - 隔たり / 連なり -

写真家、写真評論家としてだけでなく、コミッショナーとしても大活躍の港千尋さん。
彼がディレクターを務めた2007年ベネチアビエンナーレ日本館、岡部昌生さんの展覧会は他を凌ぐ圧倒的な存在感と印象の強さを感じました。
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photo:国際交流基金HPより引用

多摩美術大学教授である港先生は私の恩師です。
在学中、パリに行きたいと相談した私にこの工房のオーナーを紹介してくださったのも港さん。
その5年後、ここで働くことになった私としては感謝してもしきれないほど、今があるのは港さんのお陰もとても大きいのです。

港さんはここのオーナーと20年以上の付き合いがあり、このギャラリーで過去に展覧会もされています。
ギャラリーで扱う作品も。
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Corthesy:Item editions

はぁ、美しい。
実物は"わぁ"っとなります。
私、"わぁ"となりました。ふふ。

港さんの作品はいつも美しさの中に儚さと少し切ない部分が含まれているような気がします。
私は"美しいものはある種の悲しさと哀しみをも含有する"と思っているのですが、それは港さんの作品から学びました。

レンズに捉えた瞬間、すでにそれは"過去"である写真という存在。
港さんの写真はすでに過ぎ去った戻らない過去を切り取っている、それをとても感じます。
私の一意見ですが、その場所というより時間を切り取っている感じがするんですね。

そんな港千尋さんが今、フランスのナントで展覧会を開催しています。

e0246645_3332627.jpg

http://www.iea-nantes.fr/en/news/bdd/actualite/302

開催期間は2012年1月15日まで。
私も見に行きます。
ぜひどうぞ。



元々このプロジェクトに参加する予定だった港さん。
2010年より話は着々と進んでいました。

しかし3月11日の東北沖地震が多くの日本人の心を少なからず変えたように、港さんの心にも大きな影響を与えました。
2011年3月11日を境に、それまで歩んでいた道を真っすぐ進み続けることが誰もが出来なくなってしまったことは確かだと思います。
港さんはオーガナイザーに事情を話し、今回の写真を展示することを提案しました。
結果、主催者サイドは快諾し、一緒に展示するアーティストMarie Drouetさんの協力もあり、今回の展覧会が実現しました。

今回港さんが展示するのは、福島の立ち入り禁止区域内の写真も含む震災後の日本です。
一枚一枚の写真にたくさんの物語が詰まっています。
笑顔も涙も生も死も。
それを感じる写真です。

私自身、まだ震災についての想いを語る時ではないと思っています。
今は自分に出来る自分がやるべきことをやるとき。
その一つとしてこの展覧会はしっかり観てきたいと思っています。
そう言う意味で、観るべきだと感じてくださった方にはぜひ足を運んでもらいたい展覧会の一つです。

続く...。
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by idemparis | 2011-12-22 01:18 | 展覧会